セキュリティは大丈夫?
セキュリティは大丈夫?
電子給与明細システムとは、給料やボーナスが出た際に渡される紙の明細を電子化して、パソコンなどで確認できるようにしたものです。
紙を使用しないためコスト削減や、一人一人に渡す必要がなくなるので、業務の効率化などのメリットがあります。
しかし、ここで気になるのがセキュリティ面です。
パソコンで見られるのはいいのですが、大事な個人情報を扱うので、外部に漏れないかという心配があります。
もちろんソフトにもよりますが、コンピューター側での対策は十分にされています。
このため、基本的には安全に運用することができます。
ただし、これはあくまで電子給与明細システム側の話であって、使う側の人間がしっかりと注意しないといけない部分も多くあります。
その一つがパスワードの管理です。
パスワードが漏れてしまっては、大切な個人情報がとられ放題になってしまいます。
さらに気を付けたいのが、確認する場所です。
基本的に、誰にも見られることのない場所で確認すべきなのですが、現在はスマートホンでも気軽に確認できてしまうので、なんとなく給与明細を開いてるときに後ろから他人にみられてしまう、ということが起きてしまいます。
このように、コンピューター側でのセキュリティーはもちろんのこと、使う側の人間もしっかり意識し、注意して使うことが大切です。
電子給与明細をシステム化するときのリスクについて
給料を受け取る際にはその明細を示されますが、紙での交付もあれば電子給与明細としてシステム化がされていることもあります。
この電算上での確認についてはメリットばかりではなく、リスクがあることも注意が必要です。
特にIDとパスワードによる把握がなされることが多くなりますので、個人情報の漏洩などが問題になり得ます。
この電子給与明細に関することに携われる人員は最小限にするなどの対応が欠かせません。
入力を行うものやそのチェックを行うものなど、役割を明確にします。
またシステムにログインするときについては、最低限の人員のみが携われるようにすることで、情報漏洩のリスク回避にもなります。
関わる人間が少なくなればその分だけ漏洩の問題も起こりにくくなるわけです。
給与を受け取る個人に対しても、漏洩の問題が起こりえることをあらかじめ周知します。
内容の確認以外で行う作業は限定するなどして、不用意に業務に全く関係がないところにアクセスしないように教育を施すことも求められます。